減薬、離脱症状、低血糖症を経てうつからほぼ回復。完治まであと少し。なぜうつが治らないのか、どうしたらいいのか、経験談を書きます。
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本日の要点:大量減薬はほぼ失敗する。減薬は思っているよりもかなり少ない量ずつ段々に減らしていくこと。
「向精神薬の減薬を楽に安全に確実に成功させたい」減薬を望む人なら誰しもが願うことです。しかし、残念なことに、こうすれば確実という例がよく分からないのが実際です。確かな成功方法はよく分かりませんが、失敗しやすいと思われるケースは挙げられます。インターネット上の減薬への挑戦者たちの記事を見る限り、いきなり全部や半分といった大量の減薬はほぼ確実に失敗している気がします。離脱症状の強烈な辛さを考慮すると、とてもすすめられるものではありません。
アメリカの精神科医ピーター・ブレギン氏は精神科の薬の減薬について以下の原則を掲げているとのことです(『低血糖症と精神疾患治療の手引』柏崎良子 p202より)。私は、断薬に成功してからこのルールを知りましたが、自分の行った方法と比較的似ていたので驚いた覚えがあります。
この原則に従うと薬の減らすペースがとても遅いことに気づくかと思います。例えば、こんな患者の方がいたとします。
例:抗うつ薬A,B,C, 睡眠薬D,Eの5種類の薬を服用中
<減薬の量、進め方>
原則1より減らすのは1種類ずつ。Aの減薬を始めた場合、B以下4種類は今までどおり飲む
原則2より、Aを1日に10錠飲んでいる人で、やっと1日の服用量を1錠減らせるという計算です。1日に5錠飲む人なら、最初は1日に飲む量を1錠の半分だけ減らすことになります。つまり1日に飲む量を1錠減らすだけでも減量ペースとしてはかなり大きい場合があるということです。どうせ少量でも離脱症状はそれなりに苦しいです。とにかく急がないことを念頭においてください。薬を減らすというのはそれほど大変なことなのです。それでは今日もお大事に。
私の減薬は、減薬に知識がある医師のもとではありませんでした。むしろ、離脱症状?何それ?な医師でした。でも、医師の了解の下で減薬をしました。
私は減薬を始める3ヶ月前、薬の変更がありました。当時はうつで退職後、再就職を果たしてある程度経過したころです。与えられた仕事はきちんと果たし、単に家で休んでいる時間が人より長いだけでそれなり安定していました。もう数ヶ月仕事が問題なくできたら、行動を増やそうと慎重に生活した頃です。
そんな折り、医師は突然何を思ったか薬を変更しました。私は今もその理由が理解できません。その医師とは2,3年の付き合いですが、体調が安定しているときに薬を変えるというのは初めてだったかもしれません。
そのときに処方された薬がまずかったのです。過去に服用して非常に深刻な被害を受けた薬でした。しかし、年月が経っていたこともあり、私は気づくのが遅れました。当時は別の医者だったとはいえ、転院の際に処方や症状が渡っていたはずですが…。
だんだんと不調は深刻になっていき、ある日突然全く起き上がれなくなりました。本当に立ち上がることすらできず、職場への電話すら一苦労。トイレも這っていくような有様。数日休んだ後、復帰しましたが、やはり強烈な不調が続き休職に。そのときに薬の処方に気づきました。
医師に伝えたところ、さすがにその薬は中止に。中止して1ヶ月くらいしたらだいぶ落ち着きました。それで医者に「やっぱりあの薬が原因でした。止めたら楽になりました。ついでに眠気が酷いので睡眠薬も減らしていいですか?」というような形で減薬を打診しました(もしかしたら別の抗うつ薬だったかも。その辺は記憶が曖昧です)医師もまぁいいかという感じで了承したのが、減薬の始まりです。
減薬をどのようにはじめたのか、エピソードがあればコメント欄で紹介くださると嬉しいです。それでは今日もお大事に。
ちなみに、2度の休職(その後退職)の原因はどちらも同じ薬でした。副作用のほとんどない安全な新薬と言って医師は処方しました。