うつかなと思ったらまず最初にすること。それは心療内科に行くこと ではありません。
まず
「NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる (宝島SUGOI文庫) NHK取材班」 を読んで下さい。
残念ながら、
以前書いたように、何も調べず適当な心療内科に行って薬をもらって治療を開始するのは非常にリスキーな行為と言わざるを得ません。どういうまずい状況が起きているのかをまずこの本で知ってください。
本1冊を読むのすら辛い人はプロローグの最初2ページだけでも読んでみて下さい。
ごく当たり前に心療内科で出される薬の処方が国際的な原則からもはずれ、回復どころか悪化させている話から始まります。本を手にいれる余裕もない方は上記アマゾンのリンクから画面左側の「なか見!検索」でごく一部ですが、読めます。プロローグも少し読めます。
ここで質問。
あなたはどこでもいいから病院に行きたいのですか?それとも病気や体の不調を治したいのですか?
ではどんな病院を探すか?この本では、医師選びの注意点5か条として以下の条件にあてはまらない医師を探せと書いています。
- 薬の処方や副作用について説明しない
- いきなり3種類以上の抗うつ薬を出す(初診、あるいは最初の処方で)
- 薬がどんどん増える
- 薬について質問すると不機嫌になる
- 薬以外の対応法を知らないようだ
問題は、そのような医師を探すことが至難の業であるということです。
加えて、心療内科は初診で行くと、予約を取るのが数週間先となることがままあります。重たい体で数週間我慢して、ようやく会えた医者です。よほどのことがない限りもうこの病院でいいやと思ってしまうのが人です。
だって、また余所の病院を探して数週間も待つのはしんどいでしょう。悪化した後、病院を変えるのはさらに大変です。 これらのリスクを負うならば急いで心療内科に行く必要はなく
別の病気の可能性を潰してからでもよいのではないでしょうか?あくまで「うつ」かもと思っただけであり、症状等は一致しても、「うつ」と確定してるわけでないのですから。
最後に、この本に載っていたうつ病に長年苦しんだ方の言葉を引用します
どこに行くかによって、その人の治るまでの期間とか、一生が変わってきちゃうということですね。何かすごく怖いですね。自分が具合の悪いときに病院を決めるということは、とても難しいことだと思います。(以下略)
次回、うつのような症状を伴う内科系の病気について書きます。